ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(30=Ambition)を指導するイスマイル・サラス・トレーナー(63)が、新型コロナウイルスで陽性と判明した。

英メディアが26日に報じた。28日にロンドンで、英国&英連邦ヘビー級王者ダニエル・デュボア(23=フランス)に挑戦するWBC世界同級11位・ジョー・ジョイス(35=英国)のセコンドにつく予定だった。

サラス・トレーナーは過去3週間は、在住している米ラスベガスで他の選手を指導していた。試合に向けてロンドン入りしての検査で感染が判明した。ジョイスらの陣営とは接触していなかったため、セコンドからは外れるが試合は開催されるという。

サラス・トレーナーはキューバ出身で、世界で数多くの世界王者を育て、指導してきた。井岡のトレーナーとしても、18年の現役復帰後に指導し、昨年には日本人初の4階級制覇王者に導いた。井岡は12月31日に東京・大田区総合体育館でのV2戦で、3階級制覇王者の同級1位田中恒成(25=畑中)を迎え撃つ。

井岡は試合に備えて、米国でのスパーリング・キャンプが恒例だった。今回は渡米できずに断念。その代わりに、サラス・トレーナーの早期来日を調整中としていた。今後の日程は不透明な状況となった。