ボクシングのWBO女子世界ミニマム級王座決定戦は3日、東京・後楽園ホールで開催される。

今年1月に開催された同決定戦の即再戦で、IBF女子世界アトム級3位宮尾綾香(37=ワタナベ)とWBC女子世界ミニフライ級11位多田悦子(39=真正)が王座返り咲きを目指して激突する。

2日には都内で前日計量に臨み、宮尾、多田ともに47・5キロでクリアした。

WBOベルトの色に合わせ、レッドのヘアカラーとなった宮尾は「赤は情熱的な色。やる気を出す、テンションが上がる色なので。あとはWBOベルトの赤もありです」と初めてのレッドヘアに気合十分。新型コロナウイルスの影響で出げい古ができず、多田と同じ長身サウスポーとのスパーリングを1度もやれなかったという。自身初体験という「スパーリングゼロ」での世界2階級制覇への挑戦となるものの「不安はありますが、割り切ってこれで仕上げるとトレーナーとも決めてやってきた」との覚悟を口にした。

一方の多田は不退転の決意を表明。過去、WBA、IBF、WBOの3団体で女子ミニフライ級王座を獲得してきたが、今年に入って右大腿(だいたい)部肉離れを手術寸前まで悪化させていたことを明かし「私は最終章。もう一丁、上のステージにいけると思っている。最終目標はWBC王座獲得なので。この試合も自信を持ってリングに上がることが調整方法。ダンスしているようなボクシングができると思います」と自信をのぞかせていた。