プロボクシングWBC世界バンタム級同級王者の井上拓真(30=大橋)と同1位の那須川天心(28=帝拳)が、再戦(27日、トヨタアリーナ東京)を翌日に控えた26日、都内で前日計量を行った。

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リミットより少ない53・4キロで計量パスした井上は王者らしく構えた。13秒間のフェースオフ(にらみ合い)の後、自ら握手を求めた。「互いにリスペクトはあると思うので求めた。相当な気持ちでくると思う。そこで絶対に負けない」。自信の表情を浮かべた。

昨年11月の王座決定戦ではWBC特製のサムライベルトが製作され、井上が手にした。WBCは今回も「勝者をたたえるため」と、同団体の本拠地メキシコの有名ハイジュエリーブランド、マエストロス・ジョイエロス製作の特別リング(指輪)を贈ると発表。選手名が刻まれた世界に1つだけの仕様となるため「それもかっさらう」と声をはずませた。

今年5月、兄尚弥(大橋)が中谷潤人(M・T)を下し、WBCから統一王座リングを手にした。勝てば兄弟でWBC特別リングを保持できる。井上は「兄弟で指輪をもらうことはなかなかない。そこも1つの楽しみとして勝ちたい」と高揚感を漂わせた。8月中旬の北海道・夕張合宿からジムワークと時間の許す限り兄が一緒に練習に付き合った。次戦未定の状況で世界戦を控える井上と同じメニューを消化する姿に感謝し「メンタルサポートというか、一緒に追い込んでやってくれた。この試合に向けて気持ちは一緒に向かっている。心強いし力になる」。兄弟王者の結束も力に変え、注目リマッチに臨む。【藤中栄二】