WBC女子世界ミニフライ級11位多田悦子(39=真正)が新王者になった。

今年1月に開催された同決定戦の即再戦で、IBF女子世界アトム級3位宮尾綾香(37=ワタナベ)と拳を交え、9回TKO勝ちで下した。同回開始直後、多田が左カウンターで宮尾をキャンバスに沈めた。レフェリーがカウントなしで試合を止め、同回8秒、TKO勝利となった。

世界王者に返り咲いた多田は「スピードとタイミングで倒せることを証明できた」と満足顔。ダメージが大きく担架で運ばれた宮尾を見送り「宮尾さん、戦ってくれてありがとうございました」と感謝。前回は三者三様の引き分けだったが、サウスポーの多田が左拳で決着をつけた。

これまで9度の防衛に成功したWBAを筆頭にIBF、WBOのミニフライ級王座を獲得している。主要4団体のうち、残るはWBC王座のみ。リング上で「WBC王座を獲得すれば4つになる。今後は(山下)会長と相談していきたい」と先を見据えていた。