元ミドル級世界3団体統一王者で現IBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(38=カザフスタン)が初防衛戦に備え、前日計量をパスした。18日(日本時間19日)、米フロリダ州ハリウッドでIBF同級1位カミル・シュメルタ(31=ポーランド)とのV1戦に備え、17日(日本時間18日)には同地で計量に出席。159ポンド(約72・12キロ)のシュメルタに対し、ゴロフキンは159・2ポンド(約72・2キロ)でクリアした。

昨年10月にセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ロシア)とのIBF同級王座決定戦を制し、新王者となって以来、約1年2カ月ぶりのリングとなる。「防衛成功は絶対に不可欠」と強調したゴロフキンは「多分、今年最高のショーになるだろう。相手はアマチュアのキャリアも十分で無敗だ。彼は私の1番の挑戦者だ」とシュメルタに敬意を表した。

新型コロナウイルスの影響で当初は今年2月に開催予定だった同カードが約10カ月後にようやく開催される。ゴロフキンは「私には経験がある。今、より私は頭脳的になった。もちろん、チャンスがあれば、ファイトは短くなるだろう」と自信をのぞかせた。

ゴロフキンの対抗王者の1人で「カネロ」の愛称を持つWBA世界ミドル級スーパー、WBC世界同級フランチャイズ王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)は翌日となる19日(同20日)に米テキサス州でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミス(30=英国)と対戦する。ゴロフキン、アルバレスは来年に3度目対決の期待が膨らんでいる。