新日本プロレスのIWGP・USヘビー級王座次期挑戦者のKENTA(39)が大荒れの試合を制した。

ケニー・オメガと組み、同王者ジョン・モクスリー(35)、ランス・アーチャー組に勝利。ゴング直後に持っていた権利証の入ったケースでアーチャーの背中を叩き付けた。パイプ椅子やごみ箱、はしごなどがリングに散乱。KENTAはさまざまな“アイテム”を駆使しながらモクスリーにダメージを与えた。

場外でのフォールも有効のルールで行われており、舞台はキッチンに移行。じゃがいもの入った箱で殴り合い、中身が散乱するなど異様な光景となった。モクスリーから冷蔵庫にたたきつけられたKENTAは、逆上し、ステンレス製のテーブルの上でDDTを決めて仕返した。最後はリングに戻り、オメガがアーチャーを沈めて勝利を収めた。

KENTAとモクスリーは、日本時間の今月27日に配信される新日本プロレスワールドでの「NJPWストロング」にて対戦が決定している。3日(日本時間4日)のモクスリーの試合後にKENTAが乱入し、必殺技のgo 2 sleepでKOしたことで、抗争がさらに激化した。

コロナ禍でモクスリーの来日が困難となり、タイトル挑戦を待ち望んでいるKENTA。今年1月4日の新日本東京ドーム大会では、権利証5度目の防衛に成功。「俺はこれを永久に守る。挑戦したかったらお前がして来いよ」と話していたが、米国に自ら乗り込み、ついに目の前で怒りをぶつけることができた。月末の決戦まで2人の争いから目が離せない。