ボクシングから約10年ぶりにK-1復帰するヘビー級の京太郎(34)が「キック封印」を宣言した。3月28日、東京・日本武道館で開催される年間最大の祭典ケイスフェスタ4大会Day2(日刊スポーツ新聞社後援)で第2代ビッグバン同級王者実方宏介(23)との同級3分3回(延長1回)で対戦する。12日に都内で練習を公開した京太郎は実方の顔写真を貼り付けたサンドバッグやミットに向けてパンチ、膝蹴り、ローキックなどを打ち込んだ。

キック練習をしているようにも見えたが、京太郎はキッパリと否定。「全然やっていないし、試合では蹴らない。ボクシングシューズを履いて試合をしたいぐらいですから。K-1よりもボクシングのキャリアの方が長いし、パンチだけで倒す自信もあるので、僕はボクサーとしてリングに上がります」と両拳のみでファイトする姿勢を示した。

当初は1月24日に予定されていたカードだが、緊急事態宣言により、スライドとなった。大会直前に故障し、練習ができていなかったと明かし「僕にとって延期はラッキーで『2カ月延びて良かった』と思った選手は僕だけだと。練習できなかったので食事制限と散歩で15キロ落として試合に備えていました」と振り返る。2週間前から本格的な練習を再開し「まだ体は重いですけど、あと1カ月少しあるので、調整は大丈夫です」と自信をみせた。

先にキック封印、故障による調整不足も公言し、実方に情報提供することも作戦のようだ。京太郎は「面白いじゃないですか。めちゃめちゃ良いハンディじゃないですか。ケガで練習してこない期間もあって、足(蹴り)も使ってこない。パンチだけですよ。これに負けたら、相手は大変だと思います」と実方の心理的な動揺を誘おうとしていた。