鷹木信悟(38)が52歳永田裕志にげきを飛ばした。内藤と組み、永田、飯伏組とのタッグマッチに2日連続で勝利。

得意のパンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンを浴びせてリングに沈めた。

2日間とも手応えがなかったのか、バックステージでは、鼻歌を歌いながら「永田さんよ。もっとエネルギッシュに来てくんなきゃ、おもしろくないよ。また当たった時は遊んでくれよな」と語り、意気揚々と控室に消えた。

奮起を促す裏には、今月12日に58歳でノアのGHCヘビー級新王者に輝いた武藤の存在がある。鷹木と同じ山梨県出身で、ともに観光大使を務める大先輩の姿に自身も刺激を受けた。「キャリアも年も20年上だけど、トップのベルトを取った。永田もまだまだ老け込むには早い」と話す。02~03年にかけてヘビー級でV10を達成し「ミスターIWGP」と呼ばれた永田も現在52歳。鷹木はその技とパワーを「もっと体感したい」とハッパを掛ける。

もちろん鷹木自身も新たなタイトル奪取を見据える。1月30日のNEVER無差別級選手権試合で棚橋に敗れ、王者陥落。前シリーズでは出場がなかった。約2週間休養し、元気いっぱいの鷹木。最終戦の大阪大会ではカードが組まれていないが、3月の「NEW JAPAN CUP」に向け「とことん暴れ狂ってやる」と意気込む。今シリーズ残り6戦。メインの舞台に立てなくても、存在感を残し、来月からの戦いにつなげる。【松熊洋介】