オカダ・カズチカ(33)が、27日大阪大会で対戦するEVILとの前哨戦で、ようやく納得の勝利をおさめた。自身がEVILを押さえ付けている間に、パートナーのSHOがディック東郷を腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせた。オカダ自身も宣言通りのツームストンパイルドライバーを浴びせるなど完勝に「今まで散々やってくれたね。言ったでしょ、ツームストンでどんどん突き刺すって」とあざ笑った。

前日の試合後「どれだけ乱入してきてもいい」と相手を挑発。ところが、普段ならセコンドで邪魔をする東郷は対戦相手だったため、邪魔者は現れず。いつもより“少ない”相手にしっかり勝利したオカダは「お客さんもずっと我慢してきたと思う。27日オカダ対EVIL見てもらえば、かなりスッキリする」と語った。

1月中旬から約1カ月続いている前哨戦。前シリーズではオカダがシングルマッチを要求するも対戦は実現せず、ストレスがたまるばかりだった。その怒りが11日広島大会で爆発。場外カウントでの失格後、EVILに襲いかかり「かかってこい、この野郎」と珍しく激高し、そのままシングルマッチに突入。東郷の乱入により反則勝ちとなったが、めった打ちにされた。今シリーズでも、ゴング前にどちらかが仕掛け、試合後には乱闘が起こるなど抗争は激化していた。

納得の勝利だが、満足はしていない。「今日勝っただけで『スッキリした』なんて言わない。このまま終わるわけないよね? 必ずボコボコにしてやる」。怒りが収まるまで、EVILを痛めつける。【松熊洋介】