UFCバンタム級タイトルマッチ5分5回が開かれ、挑戦者の同級1位アルジャメイン・スターリング(31=米国)が新王者となった。初防衛戦となった王者ピョートル・ヤン(28=ロシア)に挑み、4回3分29秒、3点ポジションから膝攻撃を浴びる反則攻撃を受けて試合終了。規定により、王座移動となってスターリングがUFCバンタム級のベルトを獲得した。

初回から手数やテークダウンなど波状攻撃を仕掛けたが、中盤以降には疲労とヤンの打撃に押されていた。ジャッジ3人中2人が王者ヤンを支持する劣勢の展開だった。王者の反則負けという不本意な形での王座獲得にスターリングは「今は心がつぶれそうな思いだよ。こんな形の試合を考えたことはなかった。歴史に残るバンタム級タイトルマッチになるはずだったのに。本当にごめんなさい」と表情を曇らせた。

腰に巻かれたUFCベルトをすぐに外して悔しそうな表情を浮かべたスターリングは最近5連勝中で同級1位にランキング。最強挑戦者として王者ヤンに挑戦していた。