UFC女子フェザー級タイトルマッチ5分5回で、王者アマンダ・ヌネス(32=ブラジル)が1回一本勝ちで2度目の防衛に成功した。挑戦者ミーガン・アンダーソン(30=オーストラリア)を変形の腕ひしぎ三角固めで1回2分3秒、ギブアップを奪った。女子バンタム級王座も保持する2階級制覇王者が圧倒的な強さをみせた。

試合後、昨年9月に誕生した長女を抱きかかえてUFC12連勝の歓喜に酔ったヌネスは「最高ですね。フィニッシュは理想通りでした」と満面の笑み。右拳の強打とふくらはぎへの強烈なローキックで挑戦者の動きを止め、テークダウンを受けても切り返して倒した。最後は背後に回り、両足で首を絞めながら十字固めでタップを誘った。

次期挑戦者もイメージできないほどの強さに「私も分からない。私はここにいるだけで悪くない。まだ女子選手はいます。次の相手が挙がる楽しみにしています」と絶対女王の風格を漂わせた。

コロナ禍で母国ブラジルに帰国できず、米フロリダ州のアメリカントップチームで練習を重ねてきた。ヌネスは「年を追うごとに強くなっている。(トレーナーの)マイク・ブラウンと柔術も練習している。ボクシングの練習もしている。コンディショニングを後押ししてくれている。バランスが良くなっている。試合でそれを出せるのが私の強さ。誰も私を止められない。無敗のまま引退することになるかな」と余裕の表情を浮かべていた。