GHCヘビー級王者の武藤敬司(58)が清宮海斗(24)との前哨戦に勝利した。2月24日に続いて連勝、好調を維持したまま、14日(福岡)の初防衛戦を迎える。

万全ではなかった。数日前に腸炎を患い「5キロほど落とした」状態でも、清宮、稲村にシャイニングウィザード、ドラゴンスクリューなどの得意技が次々と飛び出した。さらに「前哨戦だからやってみた」とスペースローリングエルボーにも挑戦したが、途中で失敗。「頭では分かっていたが、体が動かなかった。今日で良かった。今度はトランポリン置いておいてくれ」と周囲を笑わせた。

「今日は俺も必死だった。体調不良もあった中、あそこまでできる自分をほめてやりたい」と納得の表情。タイトルを取るには「天運を味方に付けないと勝てない」と慎重になっているが、技もトークも好調な58歳に死角はない。