WBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア)とWBC王者ファン・エストラーダ(30=メキシコ)のスーパーフライ級2団体統一戦はエストラーダが判定2-1でゴンサレスに勝利した。

両者は12年11月のライトフライ級時代以来の再戦で、前回はゴンサレスが3-0で判定勝ちしていた。


◆世界スーパーフライ級タイトルマッチ


ゴンサレス判定1-2エストラーダ


【1回】

初回早々、仕掛けたのは雪辱を期すエストラーダだった。左ジャブを突いて前進。ワンツーをヒットさせた。ゴンサレスはガードをかためて、相手の出方をじっくりと見る。1分半すぎからゴンサレスも前に出てプレッシャーをかけはじめるが、お互い有効打はなし。エストラーダが手数で優位か。

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【2回】

エストラーダが左ジャブを突いて、距離を保ち、ペースを握る。1分すぎにはボディーから顔面に連打も、ゴンサレスもしっかりとガード。1分半すぎからゴンサレスもプレッシャーを強めて連打。2分半すぎに右ストレートもヒット。エストラーダも反撃に出るが、パンチの的中率でゴンサレスのラウンド。

【日刊採点】10-9(ゴンサレス)

【3回】

開始早々、バッティング。その後はゴンサレスがプレッシャーを強めて、パンチを出しながら前進。エストラーダは左を突いて距離を保とうとする。その後はお互いパンチを繰り出すが、ともにガードもかたく、有効打はなし。互角のラウンドだが、ややゴンサレスが優位か。

【日刊採点】10-9(ゴンサレス)

【4回】

30秒すぎの打ち合いはエストラーダの左右がヒット。その後はゴンサレスがエストラーダをロープにつめて連打。1分半すぎにゴンサレスの右ストレートをヒット。その後はゴンサレスが的確なパンチをヒットさせる。2分すぎにエストラーダの右ストレートでゴンサレスが後退も、後続打は許さず。

【日刊採点】10-9(ゴンサレス)

【5回】

30秒すぎからゴンサレスが細かい連打でエストラーダを圧倒。エストラーダは中間距離からパンチを繰り出すが、ほとんどをゴンサレスは見切る。2分すぎにゴンサレスの左フックがエストラーダのアゴをとらえる。パンチの的中率でゴンサレスが上回る。

【日刊採点】10-9(ゴンサレス)

【6回】

開始からエストラーダが左ジャブからワンツーでペースを握る。中盤もエストラーダが連打で圧倒。残り1分を切ってからゴンサレスが猛然とラッシュ。エストラーダをロープに詰めるが、終盤はエストラーダのパンチもヒット。ほぼ互角。

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【7回】

30秒すぎにゴンサレスの右の連打がヒット。中盤以降は頭をつけての打ち合い。お互いパンチをヒットさせるが、エストラーダの左右がクリーンヒット。ややエストラーダ優位か

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【8回】

お互いパンチを繰り出すが、なかなか決定打が出ない。1分すぎにエストラーダの左ジャブからボディー左アッパーが決まる。中盤以降、エストラーダが左右パンチをゴンサレスのボディーに集める。終盤、エストラーダは前進するゴンサレスを左ジャブとフットワークでさばく。

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【9回】

序盤からエストラーダがジャブ、ボディアッパーと巧みな左でペースを握る。ゴンサレスは距離をなかなか詰めることができない。接近戦でもエストラーダがゴンサレスのパンチを巧みなガードでかわす。30秒すぎにゴンサレスがワンツーを決めるが、エストラーダはすぐに左ボディーブローで反撃。エストラーダが流れをつかんだか。

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【10回】

開始からゴンサレスが前に出るが、エストラーダは距離を保って、ゴンサレスのパンチが当たる距離にさせない。1分20秒すぎにゴンサレスのワンツーがヒットも、エストラーダもすぐに反撃。1分すぎにはエストラーダの右ストレートがヒット。残り30秒からゴンサレスが前に出て細かい連打も有効打はなし。

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【11回】

開始から中間距離からエストラーダが果敢にパンチを繰り出し、ワンツーがヒット。ゴンサレスも前に出て打ち返すが、なかなかパンチが中らない。中盤の打ち合いは、エストラーダが手数で有利。ゴンサレスも打ち返すが、エストラーダは1発あびても後続打を浴びない。終盤の打ち合いもエストラーダが支配。

【日刊採点】10-9(エストラーダ)

【12回】

開始から打ち合い。お互い王者の意地で譲らない。1分半すぎにゴンサレスのワンツーでエストラーダのアゴが上がる。1分すぎにゴンサレスの左右クリーンヒットで、エストラーダがグラつくいて手数が減る。最終回はパンチの的中率でゴンサレスが取った。試合を通じて決定打がほとんどなく、微妙なラウンドが多かった。試合後は両選手とも勝利を確信してセコンドに肩車された。

判定は1人が115-113でゴンサレス、2人が117-111、115-113でエストラーダ。

2-1のスプリットでエストラーダが勝利を収めた。

【日刊採点】10-9(ゴンサレス)