WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が、米デビュー戦でV3に成功した。同級10位アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)5回1分32秒TKO勝ちした。試合後にオンラインで取材に応じた。

まず「ホッとした。欲を言えば倒したかったが、米国のリングで勝ててよかった。いい経験ができた」と安堵(あんど)した。相手が右拳を痛めての勝利に「自滅しちゃいましたね。少し残念もこれもボクシング。ギリギリ合格点かな」。試合内容には「小ささは想定していたが、初めての対戦でやりづらかった。パンチもあった。ラウンドごとに修正していこうと思った」と振り返った。

米デビュー戦だったが「会場入りで実感した。リングの上はいつも通りだったが、一瞬アウェー感があった」。コロナを乗り越えての勝利に「人生においてプラスになる。ファンの思いも再認識でき、成長できた」とうなずいた。今後に向けては「複数階級制覇も期待されていると聞いた。ポテンシャルを認められ、期待に応えられるよう、精進したい」と誓った。

◆データ 日本人が米国で防衛戦に臨んだのは、11年の下田が最初だった。これまで7人が10戦していたが、防衛に成功したのは京口が5人目で、通算7勝目となった。挑戦を含めた米国での世界戦は40戦目(1試合は日本人対決)。これまで6人が王座を獲得し、勝利したのは京口が11人目で通算13勝目となった。