ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)が5月開催予定の世界戦を見据えて本格スタートを切った。

3月26日から4月1日まで千葉・成田市でフィジカル強化の合宿に臨んでいた村田は2日、都内の所属先でジムワークを再開。陣営は5月末に2度目の防衛戦に臨む予定で調整を進めている。正式決定すれば19年12月のスティーブン・バトラー戦以来約1年5カ月ぶりのリングとなる。村田は「ここから試合はあると想定した調整をしていきます。今週はボクシング練習を思い出すようなメニューで。来週からどんどんやっていければ」と決意を示した。

4月中旬以降、同じ階級の世界ランカーを含めた外国人パートナー3人を呼ぶ見通しとなっており「5月末に世界戦があるとすれば、もう8週間ぐらいしかないですから」と気持ちを切り替えた。すでに成田合宿で、V2戦を想定した下半身強化はほぼ完了しており「1週間の長い合宿は久しぶりだった。つらさも感じず、強度のある練習も淡々と取り組むことができた。精神面も充実しているのかもしれない」と心身ともに手応えをつかんでいる様子だった。【藤中栄二】