那須川天心にボクシング技術を指導している東京・用賀のジム「グローブス」代表で帝拳ジムの元トレーナー、葛西裕一氏(51)は、既に那須川の右ジャブが世界ランカークラスに到達していると強調した。月2回のペースで那須川にパンチ技術を教えている同氏は「技術は日本王者と普通に戦えるレベル」と前置きした上で「サウスポースタイルから天才的な右ジャブを打っている。あれは世界ランカーレベルのタイミングですよ」と断言。また勝負勘の良さ、天性の勝負運の強さにも舌を巻いている。

97年から20年間、帝拳ジムでトレーナーを務めた葛西氏は、西岡利晃ら計4人の世界王者を育てた。那須川が中学3年時、同ジムに出稽古に訪れ、当時のWBC世界ライトフライ級王者木村悠とスパーリングしていたエピソードも披露。「階級は(那須川の体格が大きく)違うが、当時の世界王者木村と互角にやっていた」とも明かしていた。