19年4月にWWE入りした元新日本プロレスのKUSHIDAが初王座を戴冠した。

前週のPPV大会テイクオーバーで米、英のクルーザー級王座を統一したばかりのNXTクルーザー王者サントス・エスコバーの挑戦者募集を受け、KUSHIDAが登場し、同王座挑戦が実現した。

ミサイルキックで襲いかかったKUSHIDAはWWE殿堂入りした新日本時代の大先輩となる獣神サンダー・ライガーのポーズでエスコバーを挑発。すると鉄製階段にたたきつけられ、ハリケーン・ラナやドロップキックまで浴びる反撃を受けた。負けじとKUSHIDAもアトミックドロップからミサイルキック、マサヒロ・タナカ(ナックルパート)、掌底と連続攻撃で追い詰めた。

さらにスーパープレックス、スープレックス、飛びつき式ホバーボードロックとたて続けに攻め、エスコバーのファントムドライバーをかわしながらフォールの取り合いを制し、丸め込んで3カウントを奪ってみせた。KUSHIDAは「ありがとうございます! 日本のファンの皆さん、ついについに取りました。NXTクルーザー級王座。地道にコツコツと確実に試行錯誤した2年でした。ようやくここにたどり着きました。とりあえず今日はこのすてきなモーメントに酒を飲みたいと思います。やったぜー!」と初王座戴冠に歓喜した。

WWEのレジェンドたちもKUSHIDAの王座奪取を祝福。トリプルHは「成功とはチャンスをつかむために絶好のタイミングを見つけること。KUSHIDAは、まさにそれをした」とSNSに投稿すれば「HBK」ショーン・マイケルズも「NXTでは何でも起こり得る。新たなクルーザー級王者KUSHIDA、おめでとう」とコメントを寄せた。

また試合後、KUSHIDAは早速、元王者ジョーダン・デブリンに絡まれた。「ラッキーだったな。俺はUKに帰るが、いつかベルトを取り戻しに戻ってくるぞ」と挑発されると、新王者らしく「いつでもやってやるよ」と返答してにらみ合いを展開していた。