師匠の教えをリングで表現した。レジェンド選手権試合は、第15代王者のスーパー・タイガーが河野真幸(41)に勝利し、初防衛に成功した。

中盤までは身長差10センチ以上、体重差20キロ以上の河野のパワーに押され、劣勢が続いた。バックドロップ、チョークスラムなどで苦しめられ「終わりか?」と挑発されたが、最後に立ち上がった。張り手を受けながらも声を張り上げ、前に出て行った。河野のランニングニーをかわすと、ツームストンパイルドライバーを浴びせ、最後はタイガー・スープレックス・ホールドを豪快に決め、ベルトを守った。

初代タイガーマスクの40周年記念第1弾として行われた今大会。「誇れる試合にしないといけない」といつも以上に気合を入れてリングに上がった。師匠の佐山サトル(63)は「格闘技上がりで、まだプロレスに慣れていないところがあり、体で表現できていない。今鍛えているところ。しっかりできてくれば分かってくると思う」と期待を寄せる。スーパー・タイガーは「今年9試合目だったが、何とかここまでたどり着いた。40周年を前にしっかりとした形で強い相手に勝つことができた」とホッとした表情を見せた。

試合後には、今大会8年ぶりの出場となった村上和成が「久しぶりにお前の試合見てたけど、牙がねえ。もし良かったら、ベルトをかけて、いつでもやってやる」と挑戦表明。2人は13年にタイトルマッチを戦い、大荒れの無効試合で決着付かず。スーパー・タイガーは「8年前のことを忘れていない。強い、怖いスーパー・タイガーを見せる。プロレス道にまい進している中で、牙のことを言われるとカチンと来る」と闘志をむき出しにした。師匠の40周年記念イヤーで好スタートを切った。「21年、俺が本物の虎を見せてやる」。受け継いだ魂をリング上で表現し、ベルトを守り続ける。【松熊洋介】