新型コロナウイルスに感染し、4月18日大会から欠場していた拳王(36)が、5月15日後楽園大会で復帰することを明かした。

第5試合終了後、スーツ姿でリングに上がった拳王は「医療従事者、保健所の方には感謝しています。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。4月11日に知人6人で会食。そのうち3人の感染が判明した。「自宅だから大丈夫という気の緩みがあった」。39度の熱が続き、1週間ほど入院。現在練習は再開しているが「生活は普通にできているが、肺炎の方がひどくて少し動くと息が上がる。6、7キロ体重が減ったので、体力をしっかり戻して復帰したい」と明かした。

デビュー13年目で初めての欠場。「出るはずだった大会も観戦という本当に苦しかった経験だったし、考えさせられた」と胸の内を明かした。濃厚接触者と認定された同ユニット金剛の征矢、覇王、タダスケも欠場に追い込まれた。「申し訳ない気持ちでいっぱい」。普段から強気な発言で、相手やファンに訴えかけてきた拳王の謝罪。「俺にはプロレスしかない。進化を遂げてこのリングに帰ってきたい。少しの気の緩みで感染することになると、てめぇらクソ野郎どもにも警鐘を鳴らしていきたい」と拳王節で締めた。金剛全員が復帰する15日、1カ月間の悔しさをリングでぶつける。