K-1女子注目対決を控える元シュートボクシング日本女子ミニマム級王者MIO(26=K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が「期待以上の試合」をテーマに掲げた。23日に東京・大田区総合体育館で開催されるK-1大田区大会(日刊スポーツ新聞社後援)でK-1傘下のKrushアトム級王者菅原美優(21=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)との同級3分3回を控える。K-1移籍3戦目で組まれた注目カードに向け、気持ちは高揚するばかりだ。

今年3月のケイズフェスタ4大会Day2でボクシング元WBO女子世界ミニフライ級王者でプロ無敗の強豪・山田真子をカウンターパンチで2度ダウンを奪って勝利を挙げた。K-1初戦となった20年9月のK-1大阪大会では元Krushアトム級王者高梨Knuckle美穂に判定負けを喫したものの、山田撃破でK-1ルールに対応できたことを証明した。しかしMIOに油断はない。「前回いい形で勝つことができたのですが、まだK-1の戦い方を習得したとは言いきれないので、しっかりKrush王者に勝って堂々と『自分はK-1ルールでも通用する』と言いたいです」。

菅原とのカードは試合決定後から反響も大きい。MIOは「相手がKrush王者の菅原選手ということで、かなり注目を浴びるカードだと思います。そのなかで期待以上の試合をして、倒して勝って自分の強さを証明したいと思います」と意気込んだ。身長162センチの菅原に比べ、9センチ低いこともあり「身長がかなりあるなと思いました。相手にうまく入らせず、自分の距離で戦ったらかなり強い選手だと思います。でも今まで高身長の選手とも戦ってきたのでそこまで意識せず、自分らしく戦いたい」と気を引き締めた。

シュートボクシングで王者だった意地もある。同じ立ち技ながら戸惑いながら距離感の違いなどを克服しつつあり、菅原戦はK-1での大きなターニングポイントとなる一戦になりそうだ。MIOは「K-1は変に駆け引きしちゃうより、もうガツン!と前に出ちゃった方がいいなと思います」と初回から殴りあっていく気持ちも明かしていた。