12日に38歳の誕生日を迎えたNXTクルーザー級王者KUSHIDAが大会メインイベントで「バースデー防衛」を成し遂げた。

因縁が続いた前王者サントス・エスコバーとの3本勝負による2度目の防衛戦に臨み、2-1で勝ち越してベルトを守った。

いきなり場外でエスコバーのユニット「レガード・デル・ファンタズマ」の介入を受けたKUSHIDAだが、自らの仲間ユニット「MSK」の救援を受けるという波乱の幕開けだった。先に王者がコーナートップからトペ・コンヒーロで攻め込めば、エスコバーのロメロスペシャルやダブル・ニーの反撃を受けた。ファントムドライバーを浴びて1本目は許したものの、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを誘い、2本目を奪い返した。

勝負の3本目。ハイレベルなフォールの奪い合いからクローズライン(ラリアット)の相打ちなどで競り合った。コーナートップからの雪崩式ホバーボードロックで追い詰めたKUSHIDAは、ハンマーロック・スープレックス・ホールドで3カウントを奪取。ベルトを死守した。

KUSHIDAは「今日は特別な日になりました。メインイベントで3本勝負。しかもこのタイトルは過去と比べてこれだけの輝きがあったでしょうか? ますます磨きをかけて次の挑戦者、誰でも受けて立つ」と王者としての自覚を示した。さらに自らのバーステーについて「38歳を迎えました。たくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。感謝しながら思いを込めて毎日を過ごしていきたいと思います」と自らのSNSでつづり、決意を新たにした。

またNXTを統括するWWE最高執行責任者トリプルH(51)は自身のツイッターで「NXTで世界的にも有名な選手2人がメインイベントにふさわしい選手権をしてくれた。KUSHIDA、王座防衛おめでとう」と投稿し、高く評価していた。