ボクシング元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(35=帝拳)が5度目の世界王座奪取への自信を示した。29日(日本時間30日)、米ネバダ州ラスベガスでWBC世界ライト級王者デビン・ヘイニー(22=米国)への挑戦を控え、27日(日本時間28日)には、ヘイニーとともに同地で開催された最終記者会見に出席した。 ダブルのスーツを着こなし登壇したリナレスは「私は英国、米国、南米で多くの試合、実に52試合を戦ってきた。今回はラスベガス、マンダレイ・ベイに戻ってきた。素晴らしい若い王者との素晴らしい戦いになる。私が何者か、どれほどの経験を持っているか、どれほど気分が良いかを示すこと。それはエキサイティングなことだ」と自信に満ちた表情で口にした。

弟のカルロス・トレーナーとともに現地調整を続けていたリナレスは26日(同27日)、試合会場となるマンダレイ・ベイ・カジノ&リゾート入り。同会場で07年7月21日、オスカー・ラリオス(メキシコ)との決定戦を10回TKOで制し、WBC世界フェザー級王座を獲得。初めて世界王者となった「原点」の地となる。既にライト級リミット135ポンド(約61・2キロ)を下回るウエートになっているという。

一方、13歳年下となる王者ヘイニーは「最高のホルヘ・リナレスが欲しい。世界は彼が100%で向かってきたことが分かる。非常に支配的なパフォーマンスになるだろう。そのパフォーマンスに世界が驚き、ホルヘでさえ、どんなタイプのファイターなのかを驚くことになる」と3度目の防衛に自信をみせた。