元世界5階級王者で同級1位のノニト・ドネア(38=フィリピン)が、王者ノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)を破り、バンタム級最年長王者に輝いた。

◆ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦


ウバーリ×4回TKOドネア

【4回】

ウバーリが打って出るが、ドネアもじわじわとプレッシャーをかけるが手数は少ない。1分半すぎからドネアの連打がヒット。最後はドネアの左アッパーでウバーリがダウンして、ドネアがノックアウト勝ち。3度目のバンタム級王座獲得となった。 

【3回】

開始早々、ドネアが左フックを大振りするが空を切る。ウバーリは前後の速いフットワークで、ドネアに距離をつかませない。1分すぎにウバーリの左ストレートが浅くヒット。ドネアは狙いすぎか、手数が少ない。1分半すぎにウバーリがワンツーからドネアをロープにつめる。2分すぎ、ドネアの左フックがヒットしてウバーリがダウン。立ち上がったが、終了のゴングと同時に放ったドネアの左フックで再びウバーリがダウン。辛うじて立ち上がり、ゴングに救われる。

(日刊採点)10-7(ドネア) 

【2回】

開始早々、ドネアが前に出る。これにウバーリがカウンターをヒット。1分すぎにドネアの右が2発ヒットするが、ウバーリも打ち返す。ウバーリは距離をとってドネアの強打を警戒しながら、時おりワンツーを放つがヒットせず。この回もともに決め手はなかったが、手数でウバーリがやや優位。

(日刊採点)10-9(ウバーリ) 

【1回】

3度目の防衛を目指す34歳の王者ウバーリはこの試合まで17戦全勝(12KO)。一方、40勝(26KO)6敗の挑戦者ドネアは、38歳になったとはいえ5階級を制覇した実力と強打は健在。


開始からサウスポーのウバーリが、右ジャブからワンツーを繰り出す。じっくり相手の出方を見ていたドネアは、50秒すぎに右ストレートを放つが当たりが浅い。中盤からドネアがじわじわと前に出てプレッシャーをかけるが、ウバーリは距離を取る。両者決めてに欠いたが、手数でウバーリか。

(日刊採点)10-9ウバーリ