日本女子バンタム級1位谷山佳菜子(34=ワタナベ)が三度目の正直で念願の初タイトルを奪取した。同級3位平安山裕子(34=平仲BS)との同級王座決定戦で拳を交え、4回負傷判定勝利で日本女子ベルトを獲得した。3回開始早々の偶然のバッティングで両者ともに左目尻をカット。4回にもバッティングもあって傷口が広がり、負傷判定に持ち込まれていた。

4回1分0秒、負傷判定勝ちとなった谷山は「ボクサーとして胸を張れる試合をすると決めていましたが、うまくいかずにバッティングによる負傷判定でした。もっと精進して強いボクサーになるので見守ってください」と神妙な面持ちで口にしていた。

キックボクシングからの転向組となる谷山は18年12月にプロボクシングデビュー。19年9月に東洋太平洋、日本女子バンタム級王座決定戦で奥田朋子と引き分け。20年1月には再び両王座を懸けて奥田と対戦して敗れており、今回が3度目の王座挑戦だった。