前日本女子ミニフライ級王者千本瑞規(27=ワタナベ)がプロ3戦目で2本目のベルトを獲得した。

東洋太平洋女子ミニマム級8位として、同級1位で元WBC女子世界ミニマム級王者の黒木優子(30=YuKOフィットネス)と同級王座決定戦に臨み、2-0の判定勝ちで王座奪取に成功した。最終8回途中に偶然のバッティングで左ほおを大きく腫らしながらも序盤から左フック、軽快なワンツー、右ボディーアッパーで元世界王者のスピードを抑え込んだ。

19年6月、国内最速タイの2戦目で日本女子ミニフライ級王座を獲得。この3戦目で東洋太平洋女子王座も手にした千本は「黒木選手、本当にありがとうございました、やっぱり元世界王者で5度防衛しているので、距離感もうまくて良い経験になりました」と敬意を表した。アマチュアで45勝12敗の好成績を残し、18年11月に3回TKO勝ちでプロデビュー。ホープとして期待され、3戦目でベルト奪取に成功した千本は「もっと強い選手と戦って成長していきたい」と決意を示していた。