19日(日本時間20日)に米ラスベガスで世界戦に臨むボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が14日(同15日)、現地での練習を再開した。IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)に備え、米プロモート大手トップランク社の専用ジムでシャドーボクシング、元日本スーパーライト級王者のいとこ浩樹氏(29)との軽めのスパーリング、サンドバッグ打ちで汗を流した。

同日のラスベガスは気温が最高44度、最低27度と猛暑だったという。練習後には、日本から持参したビニールプールに水と氷を入れ、肉体のアイシングにも取り組んだ。前日13日は完全オフで静養し、1度疲労を抜いた上でラスト調整に入った。

この日のジムワークに先立ち、現地メディアの取材にも応じた。米Yahoo!スポーツのケビン・アイオリ記者、専門サイト「ボクシング・シーン」のジェイク・ドナバン記者、スポーツ専門サイト「アスレチック・スポーツ」のランス・パグマイヤー記者の電話インタビューを受けるなど現地での注目も大きい。所属ジムによると、日本では聞かれないような角度の質問もあり、井上が答えに困るシーンもあったという。