19日(日本時間20日)に米ラスベガスで世界戦を控えるボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が17日(日本時間18日)、同地のヴァージン・ホテルズで開催された試合前の公式会見に臨んだ。防衛戦(WBA5度目、IBF3度目)の挑戦者となるIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)と試合決定後初の対面し、向かい合ってフェースオフ。約5センチとされる身長差もチェックした。

米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEO(89)らを挟み、ホワイトのジャージーを着用した井上はダスマリナスと会見に同席。米ESPNで中継され、米国内でも大きな注目を集めていることを問われ「すごく期待も感じていますし、自分に求められる試合というものも感じている。土曜日は求められている良い試合をしたいと思います」と落ち着いた表情で口にした。

既に現地でも「モンスター」の愛称が定着しつつあることにも触れ「しっくりくるようになっている。ナオヤ・イノウエよりも先にモンスターがくることが親しみもあるし、うれしく思います」とニックネームにふさわしいファイトを約束した。

既にWBAスーパー、IBFと2本のベルトを手にしている。目標に掲げる4団体統一の意義について、あらためて井上は「このバンタム級でのナンバーワンを示すには、4つのベルトを取ることが必要ということ。4つのベルトを取るように心掛けています」と口調を強めた。

一方、指名試合で井上に挑むダスマリナスは「これまでの練習を支えてくれたすべての人に感謝したい。井上と良い試合がしたいと思っている」と落ちついた態度。井上のモンスターに対し、ホット&スパイシーの愛称を持つ挑戦者は「スパイシーな試合をする」と強い決意を示した。