1人で4人全員を“退治”した。
杉浦貴(51)が、杉浦軍の桜庭、カシン、村上を率いて、ヨネ、谷口、斎藤、井上のファンキーエクスプレスとの8人タッグマッチに出場した。どちらか全員が敗れるまで行われるイリミネーションマッチ。開始から味方3人が退場となり、杉浦1人となったが、相手4人を次々と撃破し、勝利を収めた。
序盤から予想外の展開が待ち受けていた。「俺1人で十分だ」と先発を買って出たカシンが集中攻撃に遭い、自らロープを超えて出て行こうとした。何とか引き留めたものの、村上はヨネへの攻撃をかわされ、勢い余ってオーバー・ザ・トップロープで失格。さらに桜庭は、ルールを把握していなかったのか、場外のヨネに豪快にプランチャーを決め、こちらも失格。その後、杉浦と誤爆したカシンは、そのまま自ら場外へ消えていった。
10分ほどで1人になり、呆然とする杉浦。4人に囲まれ、メッタ打ちにされたが、ヨネ、斎藤と倒し、井上とは5分近くショルダータックルで応戦後に沈めた。最後は一瞬の隙を突いて丸め込み、谷口の一騎打ちを制した。疲れ果てた杉浦はリングで仰向けに。仲間に抱えられながら、リングを後にしたが、バックステージに現れる力は残っていなかった。敗れたヨネは「本当に悔しい」と肩を落とし、谷口は「気を抜いていたわけでないが…すみません」と仲間に頭を下げるほど、杉浦のパワーに脱帽した。
現在GHCナショナル王者の杉浦は、13日の大会で丸藤の持つGHCヘビー級のベルトに挑戦表明。7月13日(仙台)でのタイトルマッチが決定した。勝てば2冠となるが「丸藤が持っているベルトが欲しいだけ」と、あくまで「対丸藤」を意識。「存在価値が違う。丸藤だからこそベルトをかけて戦いたい」と意欲を見せていた。ベテラン4人を圧倒した超人的なパワーで史上最多5度目の戴冠に挑む。【松熊洋介】

