キックボクシングKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級初代王者鈴木千裕(22=クロスポイント吉祥寺)が総合格闘技との「二刀流」を目指すことを宣言した。

18日、東京・後楽園ホールで開催された宮越慶二郎(31=拳粉砕会宮越道場)との初代KNOCK OUT-BLACK同級王座決定トーナメント決勝で対戦し、37秒KO勝ち。一夜明けた19日に会見に臨んだ初代王者は「ベルト自体はめっちゃめちゃ重いですが、価値は軽いなと。自分がKNOCK OUTを背負い、重くしていくものだと思います」と言葉に力を込めた。

王者として掲げる目標がある。KNOCK OUTのリングを盛り上げるだけでなく「変えたいと思っています。格闘技業界も変えたい」と言い続けてきた。既に2~3年前から「(MLBエンゼルス)大谷翔平選手のような二刀流で、格闘技界の大谷を目指したい」と総合格闘技への挑戦に意欲をみせてきた。キックで王者になったことで「やるからには(総合格闘技でも)王者ですね。朝練習、午後練習、夜練習、そして寝る。楽しくなりますね」とやる気満々だ。

鈴木は17歳の時、RIZINアマチュアのフライ級で優勝。パンクラスのネオブラッドトーナメント・フライ級で優勝を飾っている。KNOCK OUTの宮田充プロデューサーは「KNOCK OUTの王者として総合に挑戦するなら高い舞台にこしたことはない。RIZINやパンクラスなどでやれれば」と後押しする考えを示した。