2冠王者TAMURA(41)から9月の川崎大会(17日、とどろきアリーナ)での初防衛戦の相手に指名され、態度を保留していた藤波辰爾(67)が、受けて立つ意志を示した。

藤波は会場に現れなかったが、息子でプロレスラーのLEONAがリング上で明かした。LEONAは「父とのタイトルマッチを要望していただいてから、タイトルマッチのあるべき姿を、父なりに考えててここまでやってきた」と話した。さらに「父が参戦するにはもう1つ条件がある。今から僕と試合をして(僕から)勝利を収めること。僕だってそのベルトを狙っている」と、その場でTAMURAとのシングルマッチが始まった。

藤波は指名を受け、7月17日にヒートアップのジムを訪れるも「ここで即答はできない」と調印書にサインせず、態度を保留。TAMURAから何度も頭を下げられたが、首を縦に振らなかった。「入門して以来、猪木さんや馬場さんのベルトに触れることすらできなかった。それだけベルトは重いもの」。藤波自身でしっかり考え、この日に何らかの回答をすることをほのめかしていた。

試合ではTAMURAが逆さ押さえ込みでLEONAから勝利。これにより藤波の正式参戦が決まった。TAMURAは「直接交渉していたけど、LEONAも一緒になって説得に当たってくれた。プロレス人生すべてをかけて勝ちたい」と気合を入れた。9月17日、久しぶりのシングルのタイトルマッチとなる藤波がいよいよ登場する。