8月16日の大会で“コンビ解散”となったSHO(32)とYOH(33)がシングルマッチで激突し、SHOがレフェリーストップで勝利した。

解散以来の顔合わせとなった両者。序盤から殴る、蹴るの荒れた展開となった。SHOは激しい形相で、レフェリーを突き飛ばし、持ち出したパイプ椅子でYOHを殴打。さらには急所攻撃など、普段見せることのない卑劣な技を次々と浴びせた。最後は顔面を絞め上げてギブアップを奪うと「引退しろって言ってんだろ」と罵倒。バックステージでも「俺に負けるのが悔しいんだろ。一生負け犬のように悔しがって生きろ」と吐き捨てるように言った。

先月から出場すればフォール負けが続いていたYOHは「何かが違う。湧き上がってくるものがない」と語っていた。8月中旬に2人で話し合ったが、パフォーマンスが変わることはなかった。必死に支えてきたSHOは我慢の限界を超え、16日の大会でついに裏切り。3カウントを奪われ、大の字のYOHに対し、ショックアローを浴びせ、頭を踏みつけた。「お前はもう終わりだ。引退しろや」。12年同期入門、海外遠征でもタッグを組み、IWGPジュニアタッグ王座に5度輝くなど、一緒に戦ってきた相棒に別れを告げた。

試合後にはヒールユニット「バレットクラブ」の選手らが登場。SHOは、手を差し出したEVILと握手をし、渡されたTシャツを着て仲間入りを表明。約9年続いた2人の歴史を完全に終わらせ、悪の道へと進むことを決めた。【松熊洋介】