「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(62)の長男英五郎(26=帝拳)がプロデビューを飾れなかった。

同じくデビュー戦の岡村弥徳(23=八王子中屋)との東日本新人王ミドル級予選で拳を交え、1回2分24秒、レフェリーストップによるTKO負けを喫した。序盤から岡村の連打を被弾し、顔面に5連打などを浴び、左フックで局面打開しながらも徐々に劣勢となってしまった。

今春、プロ転向し、帝拳ジムに入門。小山和博トレーナーのもと、基本技術の再確認から始めた。元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレスの実弟で現役時代は日本ミドル級1位までのぼり詰めたカルロス・リナレス・トレーナーからも中量級ならではの動きのバランスについてアドバイスを受け「今回は僕のチームがいるということが大きい。課題を共有して進めていることが大きい」と自信を胸にリングに上がっていた。

◆赤井英五郎(あかい・えいごろう)1994年(平6)9月22日、東京・世田谷区生まれ。小、中学校とラグビー、米ハワイで過ごした高校時代はアメリカンフットボールを経験。米ウィディア大に進学し、20歳でボクシングを開始。18年全日本社会人選手権ミドル級優勝。趣味は動画編集。好きな選手はロベルト・デュラン、マイク・タイソンら。アマ戦績は8勝(4KO)6敗。家族は両親と姉、弟。身長179センチの右ファイター。