前日本ウエルター級王者で同級1位の永野祐樹(32=帝拳)が、同級王座挑戦権を獲得した。前WBOアジア・パシフィック同級王者で同級2位の別府優樹(30=久留米櫛間&別府優樹)と同級最強挑戦者戦戦に臨み、計4度のダウンを奪い5回51秒、TKO勝利を挙げた。これで来年のチャンピオンカーニバルで現王者小原佳太(34=三迫)に挑むことが決まった。

3年前の対戦で別府に判定勝利している永野はサウスポースタイルから左ストレートを打ち込み、3回に左でダウンを奪い、続く4回にも右フックからの左で2度目のダウンを追加。5回には後退気味の別府を攻め込み、右ボディーでさらにダウンを奪い、最後はワンツーで沈めた。

「倒すつもりでいました。倒すなら1発だと思っていました。細かいところは覚えていないですが(計4度のダウン奪取は)自分もびっくりしました」と振り返った永野は、20年2月に小原に敗れて王座陥落。これでリベンジの舞台を整え「前回は完全に実力負けでしたが、こうしておけば良かったという部分がある。もし小原選手からベルトを取り返せば、過去の自分を超えられると思います」と決意を新たにしていた。