RIZIN30大会(19日、さいたまスーパーアリーナ)で、バンタム級トーナメント2回戦に出場する朝倉海(27=トライフォース赤坂)が前日計量に登場し、60・90キロ(61キロ)で1発クリアした。

「過去一番仕上がった」というムキムキの体を披露し、ポーズを取った。5月に元K-1王者の魔裟斗と対談し、ランニングや階段ダッシュ、縄跳びなどを取り入れた。「(6月の)1回戦ではそんなに効果がなかったけど、どんどん成長している」と手応えを感じている。管理栄養士が毎日食事を作ってくれるため、体調にも不安がないという。

今回はレスリングを強化し、寝技や柔術の力もアップ。「組みの筋力も増したし、コンビネーションとかタイミングも良くなった。スピードと打撃の威力を見てほしい」と意気込む。

追い込みが終わった後の数日間は、練習もないため自分の時間にあてる。「普段は忙しくしているので、映画を見たりする」。今回は滝を見に行き、リフレッシュ。「自然を見ると癒やされる。試合前は心を落ち着かせるためによくやっている」という。

自分の仕上がりに自信がある。対戦相手のヤマニハは、兄・未来が6月に敗れたクレベル・コイケと同じボンサイ柔術に所属。「打撃も寝技もオールラウンダーだが、特に意識はしていない。メインにふさわしい試合を見せるだけ」と語る。優勝後には、米ベラトールに定期参戦が決まった堀口との再戦、さらには海外挑戦を視野に入れる。心技体がしっかり整った朝倉が、世界につながる戦いを見せる。