挑戦者の同級1位矢吹正道(29=緑)が、9度目の防衛を狙った王者寺地拳四朗(29=BMB)を10回TKOで下し、世界王者を奪取した。矢吹は13勝(12KO)3敗、寺地は初黒星で18勝(10KO)1敗となった。

 

▽矢吹正道(やぶき・まさみち)

◆本名は佐藤正道。「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈からリングネームをもらった。ボクサーの弟も同様の理由で力石政法。

◆生まれ 1992年7月9日、三重県鈴鹿市。

◆アマ実績 四日市四郷高でインターハイ出場も、主な実績はない。

◆プロ戦歴 16年3月、1回TKO勝ちでプロデビュー。20年7月、日本ライトフライ級王座を獲得し、1回防衛。

◆家族 恭子夫人(28)と1女1男。

◆仕事 個人で建築業を営み肩書は自称「社長」。

◆タイプ 身長166・4センチの右ボクサーファイター。

◆タトゥー 右胸に「下克上」左胸に「大和心」と刻む。世界王者を目指しプロになった19歳当時、自身を鼓舞すべく入れた。逆文字の理由は「言葉が自分に向かって訴えるように」。

◆緑ジム 元WBA世界スーパーフライ級王者飯田覚士、元2階級制覇王者戸高秀樹以来、3人目。