総合格闘技のRIZIN31大会(10月24日、ぴあアリーナMM)に出場する大島沙緒里(26=AACC)が9日、オンラインで練習を公開し、「一本を取りたいと思います」と力強く宣言した。

大島は、今大会がRIZINデビュー戦。DEEP女子ミクロ級、DEEP JEWELSアトム級の2冠王者の肩書をひっさげ、RIZIN経験の豊富な浅倉カンナ(23=パラエストラ松戸)と対戦する。エースの一角である強敵について問われると「相手の弱点よりも、今は自分の得意を伸ばしているところです」とマイペースを強調。「出ることだけが目標ではない。ベルトを持って戦う以上は勝ちたい」と、リラックスした表情で意気込みを語った。

「小さくてもガンガン戦える」。149センチと小柄ながら、強力なアームロックを得意とし、さらなる関節技も研究中。3歳から始めた柔道では、全日本ジュニア体重別選手権女子44キロ級で優勝するなど、大舞台にも強い。「どの技で一本を取るかは決めていません」と笑みを浮かべた。

来月3歳の誕生日を迎える双子の母親としても、負けられない。「大きくなったときに、お母さんはこの舞台で戦っていたんだということを見せたい。勝つのと負けるのでは全然違う。勝ちたいです!」と勝利を誓う。「子育てを頑張るお母さんに見てもらいたい」。26歳のママファイターが、デビュー戦を笑顔の白星で飾る。【勝部晃多】