WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(33=英国)が初防衛に成功した。
前王者で同級1位のデオンテイ・ワイルダー(35=米国)との3度目対決に臨み、11回、右フックで3度目のダウンを奪って勝負を決めた。18年12月の引き分け、20年2月の7回TKO勝ちに続き、ワイルダー戦無敗となった。
当初は7月24日に設定されていたワイルダー戦だったが、自らの新型コロナウイルス陽性判定で延期されていた。フューリーは「最後の戦いから約18カ月が経過したが、本当にどれほどの時間が必要なのか。私は3週間で彼と対戦する準備ができていた。ケガもない、最高のスパーリングをしてきた。この戦いを100%楽しみにしている。勝つために必要なことはやってきた」と自信たっぷりでリングに立った。
ワイルダーとは2度目対決で決着をつけたはずが、相手陣営の主張した再戦条項が裁判所で認められ、当時の3団体統一同級王者アンソニー・ジョシュア(英国)との4団体統一戦は実現しなかった。さらにワイルダーから「(2度目対決時に)グローブに細工をしていた」との主張も受け、フューリーの怒りは頂点に達した。今週の記者会見、前日計量でも両者がフェースオフ(にらみ合い)の撮影が設定されないほどのピリピリムードだった。
フューリーと契約を結ぶプロモーターのフランク・ウォーレン氏によると、来年となる次戦は地元英国になる可能性が高いという。実現すれば18年以来約4年ぶり。現3団体統一同級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、前3団体統一同級王者アンソニー・ジョシュア(英国)との対戦が決まれば大きな話題となりそうだ。

