ボクシングIBF世界スーパーライト級6位平岡アンディ(25=大橋)が「親族のおじさん」的なタレント関根勤にささげる2冠奪取を狙う。

19日、東京・後楽園ホールで開かれるフェニックスバトル81大会(日刊スポーツ新聞社後援)で、日本ユース同級王者佐々木尽(21=八王子中屋)との日本、WBOアジア・パシフック同級級王座決定戦を控える。自らはリミット(63・5キロ)より200グラム少ない63・3キロでパスしたものの、佐々木が1・8キロオーバーの65・3キロで計量ミスした。

試合は開催予定で、同王座決定戦は平岡が勝った場合のみ両王座の新王者となる変則的な形となった。佐々木の計量ミスにも、平岡は「人間は失敗はあるもの。これを機会にないように」とおもんばかった上で「自分はやってきたことを出すだけ。KOは狙っています」と静かに燃えた。

平岡は10歳当時、TBS系列で放送されたバラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」に出演したアンディ少年で有名。ボクシングの素質を発揮できず、優しく生真面目な性格から「気弱なボクシング少年」としてお茶の間の人気を集めた。19年5月5日に放送されたTBS特番「明石家さんまの熱中少年グランプリ」では10年ぶりに紹介されて話題になった。

当時の番組に出演していたタレント関根勤が今回、試合の生配信されるひかりTV、dTVの解説に入る。平岡は「関根さんは自分が子供の事から知っている存在。家族以外で、関根さんはずっと小さい頃から見ていただいている方。今回の僕の試合をみて、どう思ってくれるのかワクワクしています」とキッパリ。幼少時代からの旧知の「おじさん」に、2つのベルトを奪取する姿を見届けてもらうつもりだ。