Bブロックの覇者オカダ・カズチカ(33)が14年大会以来7年ぶり3度目のG1制覇を果たした。Aブロックを勝ち上がった飯伏幸太(39)と開始から激闘を展開。だが、試合途中で飯伏が右肩を負傷。試合続行が不可能となり、25分37秒、レフェリーストップで勝利した。

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飯伏がまさかのアクシデントに見舞われた。コーナートップから大技の飛び技フェニックススプラッシュを仕掛けたが、オカダにかわされ自爆。右肩、右手首などを強打し、リング上で動けなくなった。レフェリーストップ。史上初の3年連続G1制覇の夢はついえた。試合後、不本意な決着となったライバルへ「すみませんでした」と謝罪。スタッフらに抱えられ、悲痛な面持ちで退場した。

受難の年だ。今年7月には誤嚥(ごえん)性肺炎に罹患(りかん)し2カ月間離脱。心技体はバラバラになり「もうプロレスはできない」と弱音を吐いた。だが、9月にIWGP USヘビー級王者棚橋から指名を受け、再発奮。「お前はまだ第一線でできる」という言葉を励みにG1で優勝決定戦に勝ち上がってきた。無念の結末となったが、あきらめるつもりはない。