ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)が12月29日、さいたまスーパーアリーナで、元3団体統一同級王者で現IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦に臨むことで合意したと27日(日本時間28日)、米ESPNが報じた。正式決定すれば19年12月、スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦以来、約2年ぶりのリングとなる。関係者によると会場は最終調整中。来月上旬に正式発表される予定だ。

今年1月にWBAスーパー王者に昇格した村田は10月20日、所属ジム公式サイトを通じ「ビッグマッチをうわさされるようになりましたが、しっかりと照準を定めて仕上げて行きたいという気持ちでこの先も頑張っていきます」と意欲をみせ、年末にビッグマッチに向けて調整している状況を明かしていた。一方、20年12月以来、リングから遠ざかっているゴロフキンも10月に入って米カリフォルニア州で高地トレーニングを開始するなど年末決戦に備えている。

アテネオリンピック(五輪)ミドル級で銀メダルを獲得したゴロフキンはプロでも同級でWBA、WBC、IBFの3団体を統一。18年9月、サウル・アルバレス(メキシコ)との再戦での判定負け(0-2)が唯一の黒星という強豪。過去に世界王座19回連続防衛を誇った強打のスーパースターとなる。村田-ゴロフキン戦という2団体統一戦が正式に決まれば、世界が注目するビッグマッチとなる。