K-1スーパーウエルター級王者木村“フィリップ”ミノル(28=PURGE TOKYO)は12月4日、エディオンアリーナ大阪で開催されるK-1大阪大会(日刊スポーツ新聞社後援)への参戦がK-1ラストマッチになると宣言した。

同大会で和島大海(26=月心会チーム侍)との初防衛戦に臨むことが発表された28日、都内のホテルで会見に臨み「今回はK1のラストマッチにしようと思います、K-1の面白さを詰め込んだ面白い試合したいと思います」と明かした。

今回のマッチメーメークの段階から“卒業”についてK-1サイドと話し合った上での結論だという。昨年12月のK-1両国大会以来、約1年ぶりのリングになる木村は「まずファンの前で久しぶりに試合できるのは楽しみだし、待たせた分、面白い試合したい」とした上で「ここまでK-1でずっと戦ってきて、人生の意味を見い出せたし、めちゃくちゃファンの支えもあった。ここでバチッと勝って次のステージいきたい。男として上を目指すのは当たり前。次のステップにいくタイミングがきたかなと思います」とK-1を離れる決意に至った心境を口にした。

格闘家としての競技生活は継続するとしながら、今後の方向性については未定とし「僕自身もどんどんやりたいことが増えてきているので、次のステージでもっと大きく戦いたい。次が決まったら発表したい」と言うにとどめた。

K-1中村拓巳プロデューサーによると、木村が勝利した場合、王座は空位になるという。過去2戦2敗でいずれも木村にKOで敗れている和島は「K-1ベルトを持ったまま、次のステージにはいかせない。今後のK-1は僕が背負っていくところみせたいと思います」と三度目の正直で木村を撃破する意気込み。中村プロデューサーは「14年の(新生K-1)旗揚げからK-1はこういうものだと拳でみせてくれた。すべてのK-1ファン、格闘技ファンにK-1最後の作品をみせてほしい」とエールを送っていた。