日本ユース・ライトフライ級王者重岡優大(24=ワタナベ)がプロ4戦目でWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座も獲得した。

元東洋太平洋同級王者小浦翼(27=E&Jカシアス)と同王座を懸けて拳を交え、2-0(115-113×2、114-114)の判定勝利で、新王者となった。弟銀次朗(ワタナベ)が返上して空位となった同王座を奪取した。何とか競り合いの展開を制した重岡は「これをKOで勝って世界へと言いたかったが…出直します」と自らの試合内容に納得いかない表情を浮かべた。

ワンツー、ボディーストレートなどで攻め込んできた小浦に対し、サウスポーからの左強打などで対抗。一進一退の攻防となると、終盤の10回から最後の力を振り絞り、左ストレートを打ち込む意地をみせた。接戦を制し、4戦目で2つ目のタイトルを手にした重岡は「小浦選手のペースだった。後半に上げてきて乗せてしまった。ボクの力不足ですね」と厳しい表情。「世界に、と言いたかったがまだまだ無理。1歩1歩、進みたい」と謙虚な姿勢で次戦を見据えていた。