大阪プロレスを買収し、来年1月から経営することを発表しているゼウス(39)が、全日本プロレス最後の勲章獲得へ好スタートを切った。
開幕戦となったDブロック公式戦で、シングル3冠の入江茂弘(33)と大阪タッグを組み、大森隆男、木高イサミのアックスボンバーズと対戦した。序盤から、どちらに転ぶかわからない技の掛け合いとなったが、最後はコンビネーションの妙で上回った。9分45秒、木高を息ぴったりの合体式チョークスラムで沈め、3カウントを奪取した。
今回のリーグ戦にかける思いは人一倍強い。ゼウスは、18年に悲願の3冠ヘビー級王座を初戴冠。世界タッグ、アジアタッグをはじめ、さまざまなタイトルを手にしてきたが、ボディガーや崔領二とタッグを組んで過去6度挑戦した世界最強タッグ決定リーグ戦では優勝経験はない。「全力で動ける時期は30代がいっぱいいっぱい」と話し、40歳を迎える22年からは「夢だった」というオーナー業を兼業するため、今後の出場の機会は限られている。
バックステージに現れたゼウスは「これは大きいな。よし、いったろ」としみじみ。相方の入江から「ゼウスさん、もう絶対優勝いきましょう!」と声をかけられると「そやな。俺らが必ず1番になる。見とけ!」と力強く宣言した。後楽園で、ゼウス祭り最終章の幕が開いた。

