日本フェザー級2位阿部麗也(28=KG大和)が来春の日本同級王座挑戦権をつかんだ。

同級1位渡部大介(30=ワタナベ)との同級挑戦者決定戦で拳を交え、3回終了TKO勝利を収めた。右構えの渡部に対し、サウスポー阿部は中間距離で右フックなどを打ち込むと、3回には左ストレートを確実にヒットさせた。渡部の右目上を大きく腫らせる強烈な一撃で、同回終了時に渡部陣営から棄権の申し入れがあり、そのままTKO撃破となった。

試合後、リング上で安堵(あんど)の笑みを浮かべた阿部は過去2度の日本王座挑戦経験がある。19年5月には当時の同級王者源大輝(ワタナベ)と引き分けで王座奪取ならず。19年9月には佐川遼(三迫)との日本同級王座決定戦に判定負けを喫している。阿部は「この2年間でやっとタイトル挑戦するところまで戻ってこれた。『三度目の正直』ということで、来春には必ず王者になります」と気合の入った口調で宣言していた。