ボクシング東洋太平洋スーパーバンタム級王者でIBF世界同級3位の勅使河原弘晶(31=三迫)が世界王座挑戦権獲得のために侍魂をみせる覚悟だ。

11日(日本時間12日)に米カーソンで同級4位マーロン・タパレス(29=フィリピン)とのIBF世界同級挑戦者決定戦を控え、5日に渡米。「米国で『サムライソウル』をみせてきたい。負けたら何もなくなる。人生すべてを懸けて。世界王者になるのが人生すべてだと思って生きている。そこにたどり着くための1戦」と表情を引き締めた。

11月30日にはWBO世界フライ級王者中谷潤人(M.T)と8回のスパーリングを消化。「世界王者とスパーすると刺激になる。学ぶものもあった」と収穫を口にした。元WBO世界バンタム級王者で2階級制覇を狙うタパレスは強敵サウスポーとなるが「十分すぎるぐらいスパーリングしてきた。すごく自信がある。やってきたこと出したいし、自分はやってきた以上のものが出るタイプ。KO勝ちという形で出したい」と気合を入れ直した。

コロナ禍にもかかわらず、サポート帯同してくれる同門の元日本ライトフライ級王者堀川謙一や担当の加藤健太トレーナーに感謝しながら「帰国したら隔離期間もあるのに自分のために時間を費やしてくれる。本当に感謝しかない。勝って恩返ししたい。良い形で喜んでもらいたい」と必勝を誓っていた。