ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)の挑戦者は不気味なムエタイ猛者だった。

14日に東京・両国国技館で開催される同級タイトルマッチ(日刊スポーツ新聞社後援)で井上に挑むIBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)が5日、神奈川県内で調整。通算戦績は12勝(11KO)2敗と少ないが、ムエタイでは50勝10敗と60戦の経験があるという。最大の武器となる強打や強気な姿勢もムエタイで養われたようで「井上が怖かったら日本に来ていないし、絶対に勝てると思っているから日本に来た」とKO撃破に自信を示した。

バンコクでは計199回のスパーリングを消化。来日後の練習は隔離宿泊先のみと秘密裏に調整を続ける不気味さもある。「(井上を上回る点は)リングの中の僕を見れば、それは分かるはず」と予告していた。