元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(35)が会長を務める3150ファイトクラブ初の有観客興行でメインを務めたWBOアジア・パシフィック・ライト級5位の力石政法(27=緑)が元東洋太平洋スーパーバンタム級王者のロリ・ガスカ(32=陽光アダチ、フィリピン)を4回終了TKO勝ちした。力石の戦績は10勝(6KO)1敗となった。

力石はWBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(28=緑)の弟。当初、対戦予定だったフィリピン選手が、新型コロナウイルスのオミクロン株への政府の水際対策で来日できず。急きょ、対戦相手が変更した。サウスポーの相手を想定して練習を重ねてきたが、右構えのオーソドックスに変更となった。

攻めあぐねたが、3回に右ボディーでダウンを奪う。4回も連打で追い詰めた。5回の開始ゴングが鳴ったが、ガスカが棄権を表明し、TKO勝ちとなった。

試合後は「ありがとうございますと言っていいか分からないが、1年ぶりの復帰戦で勝ったのはよかったが、勝負は微妙でしたね。ちょっと狙いすぎました。倒しきれなかった自分の力不足です。(自分の採点は)20~30点です」と反省。来年はタイトルを見据え、「力石より強いという覚悟がある人は緑ジムか亀田プロモーションに連絡ください」と訴えた。