WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が4度目の防衛に成功した。

同級6位福永亮次(35=角海老宝石)の挑戦を受け、判定勝ちした。区切りとなる10度目大みそか決戦を勝利。12月3日に中止が発表されたIBF世界同級王者ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)との王座統一戦の再セットに向けて、大きく前進した。


井岡一翔「熱い試合を」区切り10度目大みそか決戦へ 過去ドラマ振り返る

大工ボクサー福永亮次、境遇など共通点が多いパッキャオと同じ道切り開くか


◆WBO世界スーパーフライタイトルマッチ12回戦


井岡一翔判定3-0福永亮次

福永に判定勝ちして防衛に成功し、指を突き上げる井岡(撮影・鈴木みどり)
福永に判定勝ちして防衛に成功し、指を突き上げる井岡(撮影・鈴木みどり)
福永に判定勝ちし防衛に成功した井岡は、ベルトを掲げ笑顔でガッツポーズ(撮影・鈴木みどり)
福永に判定勝ちし防衛に成功した井岡は、ベルトを掲げ笑顔でガッツポーズ(撮影・鈴木みどり)

◆ラウンドVTR◆

12回

福永が最後の攻めで前に出るが、井岡が冷静に対処してさばく。井岡は足を使いながら、左右ボディーを打ち込み、挑戦者に隙を与えない。ダウンシーンこそなかったが、王者のキャリアが際立った。(井岡10-9福永)


11回

福永が前に出て圧力をかける。顔面に被弾しながらも前に出て左ボディー、フックで井岡をロープに追い詰める。決定打なく井岡が守る。(井岡9-10福永)


10回

福永が開始直後から左ストレートを中心に積極的に前へ出る。井岡は冷静にさばきながら左アッパーを打ち込む。福永も左ストレートをヒット。(井岡9-10福永)


9回

開始直後から福永が前に出て攻め込む。井岡はしっかりガードを固めながら左右ボディー狙い。井岡はロープを背に呼び込みながらカウンター狙い。(井岡10-9福永)


8回

主導権をつかんだ井岡が左右ボディーから、ショートパンチを顔面に浴びせる。福永も食らいつくが左右フックの連打で、足が止まる。(井岡10-9福永)


7回

井岡の強烈な右ストレートに福永の足が止まる。さらに左右ショートパンチの連打で、福永は鼻出血で顔を赤く染める。(井岡10-9福永)


6回

福永が前に出るも、井岡が巧みにかわす。逆に井岡は右ボディーからのアッパーで、挑戦者の低い姿勢を起こしにかかる。終盤は接近戦で打ち合い、井岡が強烈な右フックを見舞う。(井岡10-9福永)

6回、福永(右)を攻める井岡(撮影・鈴木みどり)
6回、福永(右)を攻める井岡(撮影・鈴木みどり)
6回、井岡(左)を攻める福永(撮影・鈴木みどり)
6回、井岡(左)を攻める福永(撮影・鈴木みどり)

5回

井岡がジャブで攻勢。福永は圧力に押され、徐々に手数も減る。終盤、井岡はカウンターで左フックを放ち、ダメージを与える。(井岡10-9福永)


4回

ペースをつかんだ福永が強い左ストレート、アッパーで攻め込む。井岡はガードを固めながらプレッシャーをかけ、ショートパンチを的確に当てる。左フックが挑戦者のあごにヒットし、たまらずグラリ。(井岡10-9福永)

4回、福永(右)の顔面にパンチを見舞う井岡(撮影・鈴木みどり)
4回、福永(右)の顔面にパンチを見舞う井岡(撮影・鈴木みどり)

3回

福永が強烈な左ストレートで逆襲。左ボディーからアッパーを放ち、王者を後退させる。井岡は左ボディー中心に挑戦者の動きを見極めながら攻める。(井岡9-10福永)

3回、福永(左)を攻める井岡(撮影・鈴木みどり)
3回、福永(左)を攻める井岡(撮影・鈴木みどり)

2回

福永が開始と同時に積極的に前へ出る。井岡は相手の動きを見極めながら左ボディーで動きを止めにかかる。さらに強烈なワンツーを見舞い、徐々にペースを奪う。(井岡10-9福永)


1回

サウスポーの福永がジャブでけん制。井岡は間合いをはかり、右ストレートを放つ。カウンター狙いか、福永は手数少なく消極的で、ディフェンシブな立ち上がり。(井岡10-9福永)

1回、福永(右)を攻める井岡(撮影・鈴木みどり)
1回、福永(右)を攻める井岡(撮影・鈴木みどり)
試合に臨む井岡(撮影・鈴木みどり)
試合に臨む井岡(撮影・鈴木みどり)
笑顔のラウンドガール(撮影・鈴木みどり)
笑顔のラウンドガール(撮影・鈴木みどり)
井岡の入場曲を熱唱するAK-69(撮影・鈴木みどり)
井岡の入場曲を熱唱するAK-69(撮影・鈴木みどり)