ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が22年のテーマに「統一王者」を掲げた。21年大みそかに同級6位福永亮次(35=角海老宝石)に3-0の判定勝ちを収め、4度目の防衛に成功。区切りとなる10度目大みそか決戦を勝利で飾ってから一夜明けた1日、オンラインで会見した。

昨年12月3日に中止が発表されたIBF世界同級王者ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)が2月に10度目の防衛戦を予定しており、両陣営が「合意済み」という王座統一戦は今春以降にセットされる見通し。「少しゆっくりして、次は統一戦を見据えて。交渉も進んでいる中なので時期をみて、なるべく早く始めたい」と早期の練習再開に意欲を示した井岡は「統一戦を実現させて統一王者になる姿をみてもらい。自分が目指しているものが実現する1年になればいい」と口調を強めた。

現在、スーパーフライ級はファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)がWBAスーパー王座、WBCフランチャイズ王座の2本のベルトを統一している。井岡がアンカハスの保持するIBF王座を統一すれば、エストラーダとの4団体統一戦の機運も高まりそうだ。井岡は「成長しないと目指している結果は残せない。やる以上は常に考えながら強さを求めていきたいと思います」と決意を新たにしていた。