ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)の次戦が4月に設定された。所属ジムの大橋秀行会長(56)が7日、今年初戦が4月になると明言した。

関係者によれば、既に4月に首都圏の試合会場も確保しているという。4月は対抗王者との王座統一戦が基本線。WBC世界同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)との交渉を最優先で進めているとみられているが、年末年始の交渉の動きについて同会長は「動いていない」と言うにとどめた。またWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)も候補の1人となる。

現在、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が首都圏にも拡大する懸念が出ており、大橋会長は「4月に影響が出るかどうかは現時点で何とも言えないし、分からない。今はオミクロン株の状況を注視している段階」と慎重な姿勢。井上が「22年は3試合」と希望していることを受け「4月に最初に試合できれば、3試合は可能だと思う。3試合はやらせてあげたい」とも口にしていた。